マスコミが流行らせた「無縁社会」説をうたがい縁のあり方の多様化を解説している部分も、さまざまな集団としての活動は不安定な「一時的協力」をいかに持続可能なものにするかであり、これからの多縁社会にあってはかつての囲い込む一方のやり方を見直す必要があろうという話もなるほどと共感することができた。
ただ、「一時的協力理論」を展開していく部分については、構成や言葉選びなどにもう一工夫がないと、若い読者には読みづらい気がする。
悩める中高生が思わず手に取りたくなるような、せっかくのキャッチーなタイトルなのに、あまりそこの部分の話が深まっていない印象もあり、はじめの問題提起でとりあげて最後に回帰するような工夫もほしかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2014年11月24日
- 読了日 : 2014年11月25日
- 本棚登録日 : 2014年11月14日
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