皇帝つき女官は花嫁として望まれ中 (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社 (2018年4月20日発売)
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感想 : 1
3

Kindle版読了。

帝国の女性騎士だった前世の記憶を持つ小国の貧乏男爵令嬢ヒロインと、とある事情からヒロインの仮婚約者となった帝国の騎士ヒーローとの王宮ラブコメディです。

ヒロインは小国の男爵令嬢ですが、父の死後は男爵家を叔父が継いだ事で、王宮で女官として働いています。
帝国の皇帝がヒロインの国に滞在している期間、何故か皇帝つき女官に選ばれてしまい、皇帝の病気の真相を知ってしまった事で、口止めとして皇帝に仕える騎士ヒーローと仮の婚約をする事になってしまいます。

…何でしょう。
文章が所々、読み辛かったです。
読メのレビューを読むと、そう感じたのは自分だけではなかったようで、少し安心しました(笑)。

読んでいる時は気付かなかったですが、あらすじをまとめてみると既刊作品『お見合いはご遠慮します』にノリと展開がどことなく似ているような気がしました。

皇帝の犬化キャラが強烈すぎて、残念ながらヒーローの影が薄かったように思います。
ただ、ヒーローが割と初期の方でヒロインの名前を前世の彼女の名前と呼び間違えそうになった事から、最初からヒロインが自分を守って原初の光の柱に呑み込まれた初恋の女性騎士の生まれ変わりだと気付いていた事が分かりますが、100年前の初恋とヒロインをちゃんと別人として扱っているヒーローが良かったです。

一応、ヒロインとヒーローが両想いになったハッピーエンドで話は終わるのですが、「え!これで終わり?」という中途半端に終わっているような感じがするので、是非、今度は舞台を帝国に移した続編を出して欲しいです。
ヒロインの国では一介の騎士だったヒーローですが、自国では皇帝の従兄弟で公爵位を持つ貴族で次期皇帝候補という、やんごとなき立場になるヒーローの日常を見てみたいと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2018年6月10日
読了日 : 2018年6月10日
本棚登録日 : 2018年4月24日

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