地下鉄

  • 小学館 (2002年10月16日発売)
4.07
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本棚登録 : 262
感想 : 42

三部作の中でこの本が一番好きだな。

最後の

〝今を生きずに 一を生きるというの
 すべての色は 音にかわり 香りに変わる
 すべての色は 限りなく美しい音色で応えてくれる
 たとえ本を読むことができなくても
 木々の間を抜けて吹く風が ページをめくり
 私に 優しく物語を きかせてくれる
 そして 人の命を花のようにつみ取る 死さえも
 もはや 私の目を つみとることは できない

 リルケ「盲目の女」より〟

もし、目が見えなくなって本が読めなくなったら、この詩を思い出したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2021年12月14日
読了日 : 2021年12月14日
本棚登録日 : 2021年12月14日

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