「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 一九七二 (文春文庫 つ 14-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年4月7日発売)
3.48
  • (7)
  • (13)
  • (25)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 129
感想 : 23
3

プロレスに関する部分以外は楽しく読んだ(笑)。

何しろ2000~2002年に1972年のことを振り返って書かれたものであるので、「今から見れば牧歌的な時代…」云々といわれたって、今読むと2000年あたりだって随分今とは状況が異なっていて、どうにも違和感を覚える。

アイドルならまだAKBはいないし、廃刊してしまった「ぴあ」はまだ刊行中で機能しているし、SNSなどインターネットの様相も異なるし、なんといってもあの大震災を経験していない。

というようなこともあって、時に坪内さんの私見に「そうかな?」と思いつつも、あさま山荘、はっぴいえんど、頭脳警察、キャロル、ストーンズの幻来日公演、ぴあ創刊などなど、個人的に興味ある分野でもあり、当時の週刊誌等からの引用盛りだくさんで、楽しく読んだ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年2月5日
本棚登録日 : 2012年2月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする