江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2005年1月12日発売)
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感想 : 48

なぜ生まれてもいない明治の時代にノスタルジーを感じるのだろう。洗練された明治時代を感じさせる文章の中に、2次元に入り込んだ兄の話をする老人。2次元に入り込むとはパソコン、ゲームが生まれる前からあった発想なのかもしれないが現代で読むと非常にアンマッチに感じ、面白い。
老人はiPadを取り出し、兄とSkypeでテレビ通話している。そんな現代が頭をよぎっていた。
短編ではなく、もっと長く江戸川乱歩の世界を感じたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年4月24日
読了日 : 2016年4月24日
本棚登録日 : 2016年4月24日

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