奇跡の人 The Miracle Worker

著者 :
  • 双葉社 (2014年10月21日発売)
3.83
  • (125)
  • (180)
  • (130)
  • (25)
  • (9)
本棚登録 : 1064
感想 : 188
5

【最終レビュー】

新刊・予約著書。図書館貸出。

今朝、読み終えたばかりです。

傑作です!読み応え十二分にありました。

ポイントをまとめていきながら、何故か不思議に『一粒の涙をポツリポツリ』流しながら、今、こうして書いている、自身の想いそのままに。

今年、マハさんの著書『翔ぶ少女』・『太陽の棘』と読んできましたが

この『奇跡の人』上記の二冊以上に、作品のレベルが遥か高い位置にあること

=[五つ星以上の評価]といっても文句はないぐらいの著書。

ハンディキャップ持った環境を抱えながら生きている、様々な境遇の女性達。

彼女達の姿を通して

〈言葉を教えること。教えられること〉

〈『生身の人間』として『生きていく』こと〉

〈ハンディキャップを抱えた子供の両親・その周囲を取り巻く、それぞれの葛藤・悲哀〉

〈言葉を覚えるより『規則正しい生活』〉

〈結果は『急がない』地道に、一歩一歩。着実に〉

〈樹木の持つ『意味そのもの』を通して〉

〈深遠な世界につながる『言葉の持つ意味』〉

〈一つ一つの事物・全て=名前、文字があること〉

〈重要無形文化財=作り手の「技、技の担い手」〉

〈地方にしかない風習・伝統として残っているもの〉

これらを、絡め合わせ融合させながら

*内容そのものの「質感高さ」

*体感する自然そのもの

*ありふれて、小さいながらのささやかな願い

*言葉そのものに、より意味を込めに込められたエネルギー

を存分に醸し出しているかのような印象が、ひしひし感じられました。

朝ドラ・マッサンのヒロイン、シャーロットさんをはじめ、この登場人物の女性達・桜木紫乃さん著書『星々たち』のでの女性達。

同じ一女性だからこその

[彼女達から発せられる『シンプルかつ、ありふれていながらも「深みのあるメッセージの数々」』]

改めて、インパクトの強さをとことん、感じざるにはいられないぐらいに…

□既読済(本棚の著書)・原田マハさんの作品

年ごとで、以下にまとめています。参考にしてもらえたら嬉しいです。

○2010 月日・レビュー記録なし

『カフーを待ちわびて』☆☆☆

○2011 月日・レビュー記録なし

『おいしい水 Coffee Books』☆☆☆

『星がひとつほしいとの祈り』☆☆☆☆

『まぐたら昼のマリア(文庫本有)』☆☆☆☆

『でーれーガールズ』(岡山が舞台)☆☆☆

『永遠(とわ)をさがしに』☆☆☆☆☆

○2012 読了日月日記録のみ。レビューなし

『楽園のカンヴァス(文庫本有)』 12・2/5 ☆☆☆☆

『旅屋おかえり(文庫本有)』 12・7/7 ☆☆☆☆☆

『ラブコメ』 12・8/25 ☆☆☆☆☆

『生きるぼくら』 12・10/6 ☆☆☆☆☆

○2013 「さいはての彼女」以降~全著書・最終レビュー有

『♯9(ナンバーナイン)』 13・2/10 ☆☆☆☆

『さいはての彼女』 13・ 3/27 ☆☆☆☆☆

『ジヴェルニーの食卓』 13・4/16 ☆☆☆☆☆

『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』 13・12/5 ☆☆☆☆☆

○2014

『翔(と)ぶ少女 ―阪神淡路大震災を土台に 1.17 発刊―』 14・4/7 ☆☆☆☆☆

『太陽の棘(戦後直後の沖縄が舞台)』 14・5/3 ☆☆☆☆☆




















 







 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014年(専用除く~オリジナルセレクト)
感想投稿日 : 2014年11月3日
読了日 : 2014年11月8日
本棚登録日 : 2014年11月3日

みんなの感想をみる

ツイートする