あることがきっかけで、高校にも行かず赤の他人の葬式への潜入を繰り返すイーノック。彼の唯一の友達は、彼にしか見えない神風特攻隊の兵士の幽霊・ヒロシだった。
そんなイーノックに突然少女が話しかけてきたことで、彼の世界が変わり始める。
よくあるセカチュー的青春物語なのだが、ガス・ヴァン・サントらしいキャスティングチョイス(主役の少年少女二人がとにかく絵になる!めちゃくちゃ美しい!)と綺麗な絵作り、そして特攻隊員の幽霊というなかなか珍しい設定によって、個性的な作品に仕上がっていた。
普通「他人の葬式めぐりをする少年」って言ったらキモい(もしくはキモいを通り越して本気で気味が悪い)んだけど、ヘンリー・ホッパーがやるとなぜか許せてしまう。やっぱりイケメンは得だ。(でもってヘンリー・ホッパーがデニス・ホッパーの息子だなんて知らなった!!)
特攻隊員ヒロシを演じた加瀬亮は、英語がかなりうまい。ネイティブとはいかないにしろ、恐らくノンネイティブとしては最高レベルの発音&イントネーションで、間違いなく渡辺謙よりは上手い。
今回の役は自力でつかんだのかもしれないし、もしかしたら「硫黄島からの手紙」の流れでオファーがあったのかもしれないけど、味のある役者さんだからハリウッドでも活躍してみてほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画(あ行)
- 感想投稿日 : 2013年2月13日
- 読了日 : 2013年2月9日
- 本棚登録日 : 2013年2月10日
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