心にエネルギーが欲しいとき、無性に読みたくなる本がありますが、「お茶と探偵」シリーズもそのなかに含まれています。
美味しそうな描写のお茶とお茶請け(スコーンだったりサンドイッチだったりサラダだったり)、溌剌と生きる登場人物たち、歴史ある街並みに、奇妙な事件……。
チャールストンの歴史地区でティーショップを営む女性経営者のセオドシア。
今回の被害者は、そんなセオドシアの元恋人でニュースキャスターのいとこ。敵を作りやすかった性格の彼女の周囲には複数の容疑者が浮かび上がり、真相への道を複雑にします。
なにかと事件に首を突っ込みたがるセオドシアに、恐る恐る付いていって図らずもサポート役になってしまうデレイン、この女性コンビがとても好きです!
事件をきっかけにセオドシアの元恋人ジョリーもセオドシアの前に再び現れ、今の恋人パーカーともぎくしゃくしてしまったり……。ジョリーは別件でなにやら不審な行動が目立ち、こちらの真相は次回以降へ持ち越しのよう。
段々とセオドシアの身近な人が被害者になっていったり、一巻ですっきり終わらないあたりに、コージーから少しだけ本格派の香りがします。
今までは一冊読み切るとほっと一息つけたのですが、今回は読み切った先から続きが気になってしまう!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
特集:お茶の本
- 感想投稿日 : 2015年11月15日
- 読了日 : 2015年11月15日
- 本棚登録日 : 2015年11月15日
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