王の居城及び要塞であり、監獄でもあり、現在ではイギリス
旅行の際の観光地でもあるロンドン塔。ロンドンの象徴でも
ある歴史的建造物はどんな歴史を辿って現在に至っているのか。
多くの王侯・貴族が幽閉・処刑された場所だが、なんといっても
凄まじいのはヘンリー8世だろう。自分勝手に次々と離婚しては
王妃を幽閉し、処刑してしまったのだから。
かのエリザベス1世も一時期は幽閉の身だったし、どこの王室も
中世から近世にかけては王位を巡る血濡れの争いがある。
有名なロンドン塔のカラスの話も収録されており、イングランド
王室の変遷とロンドン塔の歴史ダイジェストとして良書である。
尚、監獄として使用されたロンドン塔の最後の囚人はナチの副総統、
ルドルフ・ヘスである。
ロンドン塔には処刑された人たちの幽霊が出るという。一度だけ
行ったことがあるが、何も感じなかったぞ。
幽霊が出ることではロンドン塔と同じくらい有名なカナダの
ケベック州のホテルでも、幽霊さんにお目にかかれなかった。
感性が鈍いのか、私は。
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- 感想投稿日 : 2017年8月17日
- 読了日 : 2009年6月28日
- 本棚登録日 : 2017年8月17日
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