話す技術・聞く技術: ハーバードネゴシエーション・プロジェクト 交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年11月1日発売)
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◼︎第二版への序文
会話=話す・聞く は、非常に難しい。
この技術は、ビジネスでもプライベートでも、役に立つ。
「人々が対立関係をより効率的に処理することを学べるか。互いに異なり対立する見方は、うまく効果的に扱いすれば、かつてない競争力を生み、急速な学習と革新の原動力となる」
◼︎はじめに
(ネガティブな事、難しいことは)なぜ言いにくいのか?→話すか?避けるか?というジレンマに落ちるから→しかし、どんな、方法をとっても相手にダメージを与える→この本はそんな状況をより建設的な方向に向かう道を示す。そして、どんな会話でも以前ほど不安を感じることなく効果的に話せるようになる。自信が増し誠実さと自尊心をより強くもてるようになる。また、人との関係を強める。→これは、チャンスでもある!
◼︎第一部 「どうしてうまく伝わらないのか?」
▼第一章 三つの会話
話し合いが難しくなる三つのパターン
①何があったかをめぐる会話
誰が何を言い何をしたか?誰が正しく、誰が何を意図し誰が責められるべきか?
(対処法)
1.事実はこうだという思い込みから離れることで自分の正しさを証明する。自分と相手の両面からの認識・解釈・判断を理解し、会話の目的・本質に目を向ける。
2.勝手に相手の意図を憶測しない。意図は複雑であり、思い込みに走るのは危険。
3.責めても何も生まれないし、学ぶこともない。賢明な行動は、⑴自分にはなぜその問題を予想できなかったのか振り返る⑵それを繰り返さないためにはどうすればいいか考える
②感情をめぐる会話
自分の感じ方は正当か?その感情を認めるべきか否定すべきか?率直に言うべきか言わざるべきか?相手の感情は?相手が怒ったり傷ついてないか?
(対処法)感情を避けてはいけない。感情を理解し語りコントロールすることは難しい。簡単に処理する方法はない。←明確な答えは書かれていない…
③アイデンティティをめぐる会話
会話の状況が何を示しているか?何を意味するか?自分の有能さか無能さか、自分が善か悪か、自分が愛されるか愛されないか?
(対処法)この会話は三つの中で最も難しい。バランスや集中力、自信をうしなったり、逃げ出したくなる。そんなとには、この会話は難しいと知るだけで役立つ。←明確な答えは書かれていない…

【学ぼうとする会話が重要】学ぼうとする会話とは、起こったことを相手の見方から理解し、自分の見方を説明し、互いの感情を分かち合い理解し、問題を先に進める方法を一緒に考えること。1/5

◼︎第二部「失敗も誤解も避けられる」
▼第二章
意見の不一致を論争しても役に立たない。論争は、何も生み出さない。とりあえず、やるべきは相手の話を聞くこと。論争において、自分と相手のストーリーは衝突する。でも、それは仕方ない。各々のストーリーは、各々にとっては理にかなっている。このような場合、相手のストーリーをよく理解し相手の結論がそのストーリーの中で理にかなっていることを知る。そして自分のストーリーのなかで自分のストーリーが理にかなっていることも相手に理解させる。これは、解決に繋がらなくとも、良い一歩となる。
そもそもなぜ、人によってストーリーが異なるのか?→同じものを見たり聞いたりしても、人によって得る情報やその解釈が異なるから
※人の解釈は、過去の経験に影響される。また、異なる暗黙のルールを適用する(ルールの衝突を避けるには相手にはっきりとルールを提示する)。

自分のストーリーの正しさに対しては、ある程度の謙虚さが必要(自分は、自分の都合の良い解釈を当てはめ自分が正しいと思い込むため)

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感想投稿日 : 2014年1月5日
本棚登録日 : 2014年1月4日

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