あぶく銭師たちよ: 昭和虚人伝 (ちくま文庫 さ 14-2)

著者 :
  • 筑摩書房 (1999年1月1日発売)
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感想 : 8
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猪瀬直樹とか佐野眞一とか文芸の表舞台から消えた人達も昭和の人であったと言えよう。21世紀の現在では通用しなくなった彼らのスタンスが、昭和の時代にはある種個性となって、強引ともとれる言動で取材対象の内面をあぶり出していったと思う。
彼らの手法が排除された現在「悪」は堂々と開き直り、誰も手をつけることができない状況があからさまになるにつれ、人の業に斬り込める“無神経な”物書きの再来を望む気持ちが強くなる一方である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人物
感想投稿日 : 2021年7月21日
読了日 : 2021年7月21日
本棚登録日 : 2021年7月12日

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