外資系コンサルに学ぶ聞き方の教科書

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2014年9月12日発売)
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ビジネスの成否を決めるのは、
プレゼンなどのアウトプット系スキルや、
分析などのプロセッシング系スキルではない。

それらよりも上流に位置する「聞く」スキルである。

良質なインプットができなければ、
その後工程の分析もプレゼンも、まずいものになるからだ。
しかも、グーグルで検索するのと違い、
人に話を「聞く」という行為は、
「聞き方」によって得られる情報に天地ほどの差が出る。
本書では「聞く」プロフェッショナルであるコンサルタント達が駆使する
プロファイリングやバックトラッキングなど
超実践的な「聞き方」ノウハウを一挙公開する!

本書では、「聞く」力を
「聞く(Hearing)」:相手が話したくなる/相手から信頼される
「聴く(Listening)」:必要な情報が正確に得られる/仮説検証ができる
「訊く(Asking)」に分け、
それぞれのステップや具体的な質問ワードを丁寧に解説

■冒頭に3Mでヒアリングの概要を見える化する
コミュニケーションの全容を「見える化」する事で、
話し手に心の準備をしてもらい、
ここから先のコミュニケーションに不安を感じさせないようにする。
具体的には
「Meaning(意味)」「Mechanism(仕組み)」「『Message(メッセージ)」の3Mを伝える。
こうした概要を伝えておくと、相手は話しやすくなる。

■NLPの手法は、相手に信頼される聞き方に使える。
①ペーシング
相手の状態(感情や話の内容)や表情に合わせて、間投詞で共感を表わす。
②バックトラッキング
相手の話がプラス、マイナス、ニュートラルのいずれかを判断し、
相づちの後に相手の言葉を繰り返す。
③ヴァリデーション
相手が受け入れられたと感じた後に、検証や発展のための質問につなげる。

■目次
PART1 なぜ今「聞き方」なのか?
~ますます重要になる仕事の最重要スキル

PART2 相手に「話したい」と思わせる技術
~「聞く力」を鍛える

PART3 必要な情報を収集し、検証する技術
~「聴く力」を鍛える

PART4 シーン別「聞き方」のおさらい
~注意点とポイント

PART5 人や組織を「動かす」「変える」チェンジクエスチョン
~「訊く力」を鍛える

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミュニケーション
感想投稿日 : 2015年12月21日
読了日 : 2015年12月3日
本棚登録日 : 2015年12月3日

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