新版 SEを極める50の鉄則 入門編

著者 :
  • 日経BP (2010年12月16日発売)
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SE(システムエンジニア)にとって最も大事なことは「しっかりしたSE」になることである。
しっかりしてこそ、顧客に喜ばれ、ビジネスに貢献し、そして自分自身の力を伸ばし続けることができる。
本書は「しっかりしたSE」になるための考え方とそれを実践する具体策を「50の鉄則」として まとめたものだ。

考え方の鉄則は
「任務はビジネスの達成と顧客満足度の向上」
「目指すは ビジネス常識を持つIT専門家」
「迷った時の判断基準、顧客が51、会社が49」

SEとして大成する方法が、技術面ではなく社内や顧客との人間関係を中心に書いてある本です。

・技術の基本知識は基盤。マニュアルを毎日読むこと。
・多くのプロジェクトや顧客を経験する
・ビジネス力、政治力をつける
・SEのミッションはビジネス達成と顧客満足度の向上
 ・「どうしましょう…」と言わない。

あるべきSE像、プロジェクトに強いSEに必要なスキルは3つあること。
それは、技術力(基本力とも呼んでいる)、管理能力(いわゆるPM)、そして政治的能力。
技術力は、管理能力はすぐに理解できるが、政治的能力とは、体制づくりやプロジェクト再編成のための社内調整や顧客調整を指す。

プロジェクトに強くなるには3つの観点があるということ。
それは、プロジェクト管理の基本を抑えること、提案時に技術面の課題を詰めておくこと、そして、利用部門による稼動後の運用も考慮しておくこと。

○落第SEの共通点
「28歳あるいは33歳ごろ」に落第するSEのキャリアは・・
 (1) 若い時、付加価値のある仕事をあまり経験していなかった。
 (2) ビジネスマンとして厳しく指導され、鍛えられてこなかった。
 の2点である。
「38歳、43歳あるいは48歳ごろ」に落第するSEのキャリアは・・
 (3) 新しいITについて行けない
 (4) SEとしての夢が持てない
 という共通点が見られた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SWE方法論
感想投稿日 : 2017年4月9日
読了日 : 2017年4月1日
本棚登録日 : 2017年4月1日

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