年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学

制作 : 安田洋祐 
  • プレジデント社 (2014年4月23日発売)
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訳書あるあるだが原題の
the new geography of jobs
通りの内容だった。
(自己啓発本のようなタイトルは本書のターゲットとマッチしているのかはよく分からない)
根付いた都市において非従事者含めた全住民の生活レベルを決める支配因子となる、輸出可能な付加価値を発生させるイノベーション産業が、都市の趨勢を決めるというのが本書の主な主張だった。

イノベーション産業の発展過程では集積効果によるネットワーク効果などのフィードバックが発生するため、都市間で勝ち馬と負け犬の二極化が進んでおり、年収は住む場所で決まるという邦題はここから来ている。

後半は上記主張をもとに、イノベーション産業を維持、成長、創出させるために適切な公的投資(生産設備などではなく、公教育の強化や産業振興のための減税など付加価値を生む部分に集中投資する)
が重要であることを施策含めて論じていた。

個人の戦略としても付加価値の高いor高くなる目のある産業で働く、マタイ効果を効かせる、趨勢に合わせてポジションをピポットする等として落とし込めそうだと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月10日
読了日 : 2023年4月10日
本棚登録日 : 2023年4月10日

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