物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年9月25日発売)
4.17
  • (8)
  • (11)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 101
感想 : 9

男性たちによる7月4日(バスチーユ牢獄襲撃)、女性たちによる10月6日(ヴェルサイユ行進)を経て、1791年に立憲君主主義をとる。92年の8月10日に王政が停止。フランスは国王のものではなく、国民のものであるという大きな変化が起こる。しかし、革命はこれで終わらない。急進派のジャコバン派はジロンド派を追放して恐怖政治に走る。革命の怖いところは、保守派に権力を譲るわけにいかないから、とことん革命を進めるしかないところだ。結局、ジャコバン派は派内の左右勢力を切り落としてしまい、孤立。テルミドール9日のクーデタでロベスピエールは失脚する。そんな中、ナポレオンが軍事指導者として台頭。華々しい戦功をあげ、最終的には皇帝となる。国王ではなく、皇帝となったのはフランスがもはや王国ではないことを示すためであった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月30日
読了日 : 2022年8月30日
本棚登録日 : 2022年8月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする