『WORK SHIFT』、『LIFE SHIFT』で、働き方や人生がこれまでの見方やり方と大きく変わっていくこと、そしてどう生きるべきかを説明してきたリンダ・グラッドン。それらの続編と言えるのがこの『LIFE SHIFT2』だ。
教育・就職・引退という3ステージの人生からマルチステージの人生にというのは前著の流れを汲んでいるが、さらにコロナ後の社会はますます拍車がかかるだろうということだ。
人生100年時代、長寿が実現されるとき、その「長寿の配当」健康とコミュニティが重要だという。とても当たり前のことを言っているのだが、大事なことなので改めて言ってみましたというところだろう。暦年齢に拘ることはますます意味がなくなるようになるのかもしれない。「エイジ(age)」と「ステージ(stage)」を切り離すことが重要だと。
本書は比較的日本に対する言及が多い。高齢化率や平均寿命など日本のデータが
日本語版への序文も手厚い。やはり少子高齢化の進む日本においてこのテーマはとてもキャッチ―なのだろう。
明らかに新鮮さには欠いたが、教育、社会保障、ダイバージェンス&インクルージョンといったところをバランスよく配合した本ということが言えるだろうか。
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『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4492533877
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2022年1月22日
- 読了日 : 2021年11月4日
- 本棚登録日 : 2021年11月5日
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