おとなが育つ条件――発達心理学から考える (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2013年7月20日発売)
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本棚登録 : 333
感想 : 35
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タイトルからはもう少し科学的な内容で、人間という生物の成り立ち方、育ち方、かと思ったが
あにはからんや。日本社会の持つ歴史や文化を、古き悪しきものと考えて引っ張られすぎているかなあ、という印象を強く持った。いわゆる濡れ落ち葉的退職後のオッサンの話やら、家族を顧みない過労死の話やら。これは、「日本のジェンダー論」とでもしたほうがいいのかなあ、と思った。おとなが育たない要因は、そういう昔ながらの夫婦の依存関係の歪みよりも、「マイルドヤンキー」のような内向的社会分断のほうが今後は問題になるんじゃないかなーと想像。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 1 哲学
感想投稿日 : 2014年3月24日
読了日 : 2014年3月24日
本棚登録日 : 2014年3月2日

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