ニセモノや嘘を知ると告発したい気持ちになる。それはわかる。ただ、どうもこの本の語り口は下品である。食い物にあれこれいう、という点とあわせて二重に下品な印象を持つ。
お店が嘘をいっていたり、インチキをしていることもあるだろう。けれど、そういうヤツがいた、脅してきたけど跳ね返した、という話ばかり聞かされても、ねえ。
関西人に対する執拗なまでの嫌味はちょっとだけ面白いが、しかし、いったい読み手に何を期待して書かれたのか、もうひとつわからない本。グルメ評論業界というのが歴然と存在するのだろうし、食べログを始めとしたアマチュアとセミプロの混じった気持ち悪い世界もあるが、食べ物の話は黙っておく(さらにいうと、目も塞いでおく)のが一番、だと僕は思う。じゃあ読むなって? アハハ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
6 産業
- 感想投稿日 : 2014年4月13日
- 読了日 : 2014年4月13日
- 本棚登録日 : 2014年4月13日
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