前半は古文書と言うよりそれを通じた江戸文化のような話。後半に本番とも言えるくずし字の読み方が出てきます。
後半だけだと、くずし字を読んでみたいという気持ちが盛り上がりにくそうですが、前半でうまくそこを刺激していて、実用書としてだけでなく、読み物としても楽しい仕上がりです。
江戸時代の庶民の借金の証文なんかも、後世になれば歴史的資料なわけですが…現代の庶民たる僕らがこうしてハードディスクに溜め込んでいる文の数々は、将来どういう扱いになるのでしょうか。「読み方」の本ですが、「遺し方」のほうが気になりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2 歴史
- 感想投稿日 : 2011年10月23日
- 読了日 : 2011年10月23日
- 本棚登録日 : 2011年10月9日
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