清原先生の独特の性の捉え方と、あっけらかんとした表現が大好きだ。この短編集はその部分がとにかく色濃くでている作品。
初心で潔癖で面倒臭い性を抱える少女たちと、それをものすごくぬる目に見守る人たち。幸せな話も切ない話も、オチはどれも締まりがなく、そしてまるで無理がない。おかげで些細な部分に浸れる余韻が生まれていると思う。このようなとても味わい深い常温表現について、山本直樹は理系女子的感性なのだと言っており、それはとても的を射ていると思った。
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- 感想投稿日 : 2015年1月8日
- 読了日 : 2015年1月8日
- 本棚登録日 : 2015年1月8日
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