試練は乗り越えろ

著者 :
  • ロングセラーズ (2010年2月25日発売)
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感想 : 3
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チェック項目11箇所。誰もやったことのないことに取り組むには、無数の失敗を繰り返して、その経験が蓄積となって、誰もが経験したことのない領域に足を踏み入れることができる、だけど、「失敗してもしかたがない」と思ってやってるんじゃないよ、いつも、成功を前提としながら模索するんだ、「これでいいや」なんて妥協してたら、職人の名が廃るってもんさ。勉強も出来て、親切で、仕事もできる、なんて万能である必要はない、何かひとつでいいから、人よりも抜きんでたこと、自信を持ってできることがあるといい。不可能を可能にする人は、自身を不可能を可能にするレベルまで、まず、高めるんだ、レベルの高い自分に自身を変換させることで、その立ち位置に立って挑むから結果を出せる、高い位置に立つという志があれば、限界を超えることは可能なんだよ。たとえ、気の遠くなるような失敗を重ねても、おれは、完成するまで絶対に諦めない、諦めないから、深絞りできなかった仕事は、ただの一つもないんだ。誰にもできない仕事というのに挑む時は、頭の中の固定観念を拭い去り、若々しい思考に立ち返らなければならないんだよ。天に任せるっていうのは他力本願みたいに聞こえるが、実は、もっと深い意味がある、他力とは、他者のはたらきや力に頼るのではなく、自助努力を行なう事で、はじめて菩薩の力っていうか神通力みたいなものが働いて、後押ししてくれるものなんだ。自動車はかつては自動車メーカーしか製造することができなかった、しかし、これからは、中国をはじめとしたアジアの資本金の小さな会社が、ベンチャーでも、電気自動車をつくることができるということなんだ。人間の本質は道具をつくることだ、もし売っている既製品でものをつくる、売っている機械に合わせて製品をつくる、そんな狭い了見だとしたら、陳腐な枠内でしか、ものをつくれないし、つくれるものも限られる。手を抜かないでいいものをつくる、よこしまな考えを持たずに、客の立場をくみとって仕事に取り組む、これが、職人の心意気だ。理想の自分と現実の自分のギャップに苛まれて、不安定になることなんて、人間なんだから、しょっちゅうあるさ、アインシュタインも、小さいことにクヨクヨする男だったらしいし、釈迦も想像するに、相当、自己嫌悪の強い人間だから、全てを捨てて出家したんだな、きっと……。発想というのもひとりでするものだが、もし、そのアイディアを、みんなが賛成したら、その発想は斬新ではなく一般的なものだ、みんなが反対するアイディアこそが斬新なんだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 10代、20代に読みたい。
感想投稿日 : 2013年5月19日
読了日 : 2013年5月14日
本棚登録日 : 2013年5月14日

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