紫式部と藤原道長 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2023年9月21日発売)
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本棚登録 : 269
感想 : 31
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大河ドラマ予習本。
「光る君へ」の監修者でもある倉木一宏さんのXでのつぶやきやぼやきが面白い。あくまでドラマですから、フィクションとして楽しんでねが漏れ出ている。監修者の苦労がしのばれる。この本の中でも、道長と紫式部が幼少期に出会うことはありませんと。

それはそれとして、残された文書から読み解かれる藤原道長と紫式部の生涯は、非常に興味深い。源氏物語が広まるには背景があったのだなあ。今も昔もいい作品を作れば売れるというわけではないようだ。
研究でわかっていること、わかっていないことがきちんと書かれているので、大河ドラマで史実に基づくところ、膨らませたところがよくわかる。
しかし紫式部が実在することすら、証明するのは大変なんだなあ。筆まめの実資様に感謝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 持っている
感想投稿日 : 2024年3月27日
読了日 : 2024年2月23日
本棚登録日 : 2023年11月27日

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