田舎町のホテル。2階の窓から隣室に忍びこむ男が目撃され、同じ窓から地上に別の男が降りてくる。駆けつけてみると、その部屋にはまた別の男の死体。ドアも窓も鍵がかかったその部屋は密室。部屋の衣装戸棚には縛られた女。
謎に挑むは古美術収集家の素人探偵ヴェリティ。並行して同じイギリスのダルジール警視ものを読んでいるのだが、そちらがいけ好かないキャラなのに対し、このヴェリティ氏は同じ巨体でもなんか愛嬌がある。巨大な藤色の水着で泳ぐ姿は、想像するだけでおかしみ。
安楽椅子探偵かと思いきや、刑事と一緒に現場にも行き、聞き込みにも同行し、ふうふう言いながら足も使って情報を集める。途中ででてくるイングランド王リチャード4世と名乗る変人が気になりすぎる。彼は単なるにぎやかしなのか事件に関係あるのか。誰もが怪しく、最後の最後まで謎解きを楽しめた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
持っていない
- 感想投稿日 : 2023年4月25日
- 読了日 : 2023年4月23日
- 本棚登録日 : 2023年4月17日
みんなの感想をみる