殴り合う貴族たち: 平安朝裏源氏物語

著者 :
  • 柏書房 (2005年9月1日発売)
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本棚登録 : 254
感想 : 36
3

「源氏物語の時代(山本淳子)」で知った本。
大河ドラマ「光る君へ」では、ロバート秋山が演じる源実資。出てくるだけでおかしみのある愉快なおじさん。そんな源実資が「小右記」を詳細に書き残してくれたがゆえにわかる殴り合う貴族たちの実態。

目次の並びが強烈。「御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す」「内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る」などなど。
大河ドラマでは道長の兄、道兼がやばい感じだが、本書を読むと道長および一族もなかなかにやばい。
平安時代には平安時代の常識があり、暴力にも彼らなりの背景があることは読み取れた。あー、平安時代に生まれなくてよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 持っていない
感想投稿日 : 2024年2月3日
読了日 : 2024年2月3日
本棚登録日 : 2024年1月8日

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