半分の月がのぼる空3 wishing upon the half-moon (電撃文庫 は 2-19)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2004年9月10日発売)
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感想 : 47
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 肝炎で入院した裕一は、同い年の里香と出会う。里香は難病を抱え、もう何年も入院し続けていた。ワガママな王女のようで、死に対して何かあきらめのようなものを感じさせていた里香だったが、徐々に心を開き、成功する確率が低い手術に受ける覚悟を決める・・・<br>
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 電撃文庫といういわゆるライトノベルなのですが、SFもファンタジーも、そして謎すらも出てこない、ただひたすらにボーイ・ミーツ・ガールのおはなし。あんまり長々とあらすじを書いてしまうと、1巻・2巻を読んでいない方の楽しみを削いでしまうので、ここでは簡単に。<br>
 お約束のようにどたばたしたシーンもあるのですが、本質的にはせつないおはなし。手術に臨む里香は裕一に『<font color="#ffffff">チボー家の人々</font>』を残していくのですが、そこから里香は「<font color="#ffffff">命をかけて君のものになる</font>」という言葉を引用して伝えようとするのです。「J」と書いてある署名も「R」に訂正して・・・まるでここまでの3冊は、この言葉につなげるために書かれたかのようです。
 はたして里香の手術はどうなったのか? 夏目が残した「裕一にとって最悪の結果」とは? 4巻が気になります。 (2005.03.16)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 既読
感想投稿日 : 2005年4月18日
読了日 : 2005年4月18日
本棚登録日 : 2005年4月18日

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