好きです。この感覚。自分がとてもシブい男になったような気にさせてくれます。四半世紀前、片岡義男さんの文庫本を大学生協で1割引で買い揃え読んでいました。かなりの頻度で新刊がでていたので、本のコーナーを覗くのが楽しみでした。あの頃は物語の登場人物が自分より年上だったけど、今回は逆転しており現実の時の流れを感じてしまいます。そのかわり、バーで出てくる酒を自分が知っているなど、良い事もあったので「良し」としましょうか。昔から、片岡義男さんの本の中に描かれるような人になりたいと思っていましたが、それは相叶わぬ夢です。(たとえば、登場人物が良く飲むペリエは手が出ず、サントリーの炭酸水か久里浜の井戸水でごまかしています)でも、だからこそ、本に惹かれて、物語の中に入り込んでしまいます。タイムマシーンにのったような気分にさせてくれる最高の一冊です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年8月25日
- 読了日 : 2010年8月25日
- 本棚登録日 : 2010年8月25日
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