【収録作品】掌の中の小鳥/桜月夜/自転車泥棒/できない相談/エッグ・スタンド
「掌の中の小鳥」 大学時代の片想い相手が絵を辞めるきっかけになった出来事に思いを巡らせる「僕」のパートと、厳しい校則に反発して登校拒否をしていた高校時代、再び登校するきっかけになった出来事を語る「私」のパートで構成されている。それぞれのラストで二人の出会いが描かれる。
「桜月夜」 通りがかりのEGG STANDという店に入った二人。「私」は、不倫女性が不倫を辞めるきっかけとなった出来事について語る。それを聞いた「僕」は「私」の名前を言い当てる。
「自転車泥棒」 「私」こと紗英の自転車が盗まれる。その前に人助けをしたという紗英の話とEGG STANDの常連である老紳士の話を聞いて、「僕」こと圭介はその裏に隠れている事情を察する。
「できない相談」 紗英は幼なじみの武史と再会。以前再会したときに、武史が見せた消失トリックについて、圭介の推理を話す。
「エッグ・スタンド」 従兄の婚約者を品定めするため、従妹に連れられて大寄せ茶会に参加した圭介。そこで、婚約者の婚約指輪がなくなった。その場で、圭介は幼なじみの噓つきミチルに再会する。
謎には人の思いが隠されている。表面の謎を解いておしまいではないと思わされる連作。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2024年2月21日
- 読了日 : 2024年2月21日
- 本棚登録日 : 2024年2月21日
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