日本中世、特に戦国時代の戦場のリアルを生き生きと描き出した話題作です。最近読んでいた中世史の概説によく引用されているので読んでみました。食うため、生きるために戦場へと向かい、掠奪や人取りを繰り返した雑兵たち。彼らは豊臣・徳川の平和によって国内の戦場が閉鎖されたことにより、水夫や傭兵として海外(朝鮮をはじめとしたアジア)へ、また日用として都市(築城・修築ラッシュ)に流れていきます。アジアからの視点もふまえて戦国時代をたくましく(やっていることは酷いのですが)生きる人々の姿が印象的でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2020年7月13日
- 読了日 : 2020年7月13日
- 本棚登録日 : 2020年7月10日
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