大阪天王寺区の應典院さんに立ち寄った際に読んだ本。ざっとですが通読しました。
内容はヨーロッパ限定ですが、「死の扱いに伴う社会構造の変化、文化の変遷」が非常によく分かる。図説なのでパラパラ読む分にもいいですし、文章も多少のヨーロッパ史の予備知識があれば難しい文章ではありません。
墓地も墓碑すらもない、ただ道端に屍体を埋めるだけだったのがどのようにして今のような形になったか、宗教との関連も手に取るように分かってきます。死んだ人の「寝姿」と「祈る姿」が合流して「寝ながら祈る姿」になるとか、そういう「死者の描かれ方の変化」にも歴史があるんですね。
「死んだら無になる」という二ヒリスティックな死について、エロティシズムとの関連で論じられています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学術書
- 感想投稿日 : 2015年8月28日
- 読了日 : 2015年8月28日
- 本棚登録日 : 2015年8月28日
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