読み応えはないし、期待していたもの(ハッピイ・ハウスとかみたいなもの)では全然なかったけど、感覚が満載で面白い。だからといってエッセイではなくて、こんないまどき(その時)のマンガって読んだことないし、これを読んでこの人が感覚をつかんでることを感じ取った人、信じた人、なんとなくいいと思った人がいるのだとおもう。きらめきそのものだ。わたしがその時だったらへーって埋もれてしまって、終わってしまった気がするけど、ギャップを抱えた今日では、このつかんでることがすごくよくわかる。国会議事堂でデートなんてかっこよくない?というのは今の時代にも確実にある違和感・アイデアだけどここの空気感は今とはぜんぜん違う。今では観光でメイドカフェに行ってしまうし、テレビでも紹介してしまうし、何でもかんでも隙間の隅までつついて再発見しているような時代だし、もちろん服装・流行も含めてぜんぜん違う。他の本では「その時代のムード」で読みすごしがちなところばかりが満載で、よけいに時代やムードをとらえる感覚を感じるしすごくわたしはこの時代が好きなこと以上にこのマンガ好きだなー。そしてこの後、と考えると、Pinkとかというかどれでもやっぱりムードと感覚なんだなあと思う。流れていく時間のエアポケット、ムードの中に消えそうな誰かのしっぽをつかんでる。
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2008年4月6日
- 本棚登録日 : 2008年4月6日
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