「心の時代」と教育

著者 :
  • 青土社 (2008年4月24日発売)
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感想 : 2
3

書中に小沢健二くんとのつながりが出てくるのがミーハー的にはっとしてうれしくなったりした。
わたしたちはちょうど「心の教育」の中に巻き込まれて大きくなっているのでその影響は否定できないし計り知れない、でも ある なーってすごく思った。同級生の中ではやはり「カウンセラーになりたい」といって心理学部に行った人だっていたし。
この本ではこころの教育がなんとなく「国の役に立つような」思考を育ててしまうところ、「こころ」を重視することで本当にやらないといけないことをおろそかにしているのではないか(カウンセリングシステムによって、不登校とか各問題について学校のあり方を変えるのではなく子供たちの心のそこにある不安に原因を持ってくる、またそうすることで俯瞰することを消してしまう)という側面を問題にしていてその理由も内容もよくよくすっきりと書かれているのでわかりやすいし、問題意識もよくわかる。ただ導入部分はいろいろあるのだけど全てがその批判的なところへつながっていて半ば
陰謀論的論調があって不安になったりした。
「ただ昔からのありようがこの問題を解決していく」と示唆してはいるけれど。素直に書くと、本を書いてるくらいだから「頭のいい人」なんだろうからもっと新しいことを書いて欲しいなーと思った。先に読んでいたから斉藤環が書いていることをなぞっただけになった。すごい!わたしも新しいことを書かなくては!反省!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ほん
感想投稿日 : 2011年3月6日
本棚登録日 : 2011年3月6日

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