情景描写が美しく、何気ない会話シーンで主人公(堀辰雄本人)が妻を、また妻が夫を愛していたのが伝わる。
話に起伏があるわけではなく、文章も少し古い感じだが、主人公の独白なども抒情的で読み手を引き込む文体だった。
”父親が来ると妻が少女のようになる”、とか可愛らしい様子を描写したり、”夏が衰える”、という表現が印象に残った。夏が衰え秋になるとともに、妻の容態にもかけられているように感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説:恋愛
- 感想投稿日 : 2023年8月20日
- 読了日 : 2022年8月16日
- 本棚登録日 : 2023年8月20日
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