ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する

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  • 文藝春秋 (2017年2月28日発売)
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【インフラの制御システムを完璧に守るためには、スタックスネットの正体を暴いたドイツ人のラルフ・ラングナーの言葉を借りれば、「内部システムをアナログに回帰させるしか対処法はない」のである】(文中より引用)

もはや犯罪の領域を超え、今や新たな戦闘領域へと化しているサイバー空間。近年に起こった複数の事件を解説しながら、サイバー戦争の脅威について警鐘を鳴らす作品です。著者は、国際報道に携わる中でサイバー分野に興味を抱いたという山田敏弘。

近年の国際政治を理解する上で間違いなく有益となる一冊。日々のニュースで見ている以上にサイバー空間を舞台にした鍔迫り合いが「先を行った」ものであることがよくわかるかと思います。サイバー戦争に関する著作は数多くありますが、最初の一冊として取りあえずオススメしたくなる作品です。

十年ひと昔どころか一年ひと昔の分野だなぁと☆5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 安全保障・インテリジェンス・危機管理
感想投稿日 : 2020年3月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年3月13日

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