織田信長の外交 (祥伝社新書)

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  • 祥伝社 (2015年11月2日発売)
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[縦横無尽の人]桶狭間や長篠など,戦いの名称とともに人々の記憶に深く残っている織田信長。「天下人」に成りおおせたこの偉人の外交政策に焦点を当て,武人とは異なる観点から再評価を試みた作品です。著者は,信長資料集編集委員会委員を務めた経歴を有する谷口克広。

基本的なパターンは踏襲しながらも,時勢に合わせた臨機応変な外交政策をとっていることを認識させられました。同時に,外交や交渉を立案するにあたり,冷徹な力の計算があった点も見逃せません。とにかく詳細に織田信長の足跡が記されていますので,戦国ファンにはぜひオススメの一冊です。

〜筆者は,本能寺の変がなかったならば,二,三年のうちに信長による日本の統一が成ったと思っているが,万が一その通りにならなかったとしたら,その原因は,彼のこのような「力の外交」のなかに落とし穴があったような気がする。〜

久しぶりにこの時代に関する作品を読んだ☆5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年2月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年2月27日

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