【西欧世界は、何をしでかすかわからない非情なレーニンに立ち向かうために、まったく新しい手を考えなければならなかった。ゲームのルールを一変させるような、まったく新しい手だ】(文中より引用)
ロシア革命後にインドでも革命を起こそうとするレーニンらと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部(後年のMI6)との鍔迫り合いの様子を記した作品。著者は、世界史を題材にしたノンフィクションが多いジャイルズ・ミルトン。訳者は、著者の作品の翻訳を過去にも手がけている築地誠子。原題は、『Russian Roulette』。
ジェームズ・ボンドのモデルになったとも言われるシドニー・ライリーなど、個性豊かな人物たちを瑞々しく描くことに成功している作品。世界史好きにとってはたまらないエピソードも満載で、読書の愉悦を十分に味わうことができるかと。
翻訳も読みやすくて☆5つ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
イスラーム・アラブ・中東
- 感想投稿日 : 2020年8月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年8月27日
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