書き出しの一文でまずやられました。
"「個性」とは、鼻毛と同じく、自らのばすものではない。"
ヤング向けの本だが、オヤジ候補生な30代にもピッタリな一冊。
以下、ポイントまとめ。
気持ちよく過ごすには、我を忘れて楽しむこと。つまり自分らしさや個性の外側に幸せはある。
自分が経験したことのないことに出会い、自分らしさなんて吹っ飛んでしまう経験でしか自分の形はできてこないし、大きくならない。
感動したり、うっとりしたりして「自分忘れ」することがオススメ。
個性的な自分が発見したすごいこと!と思っても、たいていは先人の検討済みアイデアであり世間知らずと言われるオチ。
オリジナリティを出そうとキリキリ舞いするより、まずは先人を見習うこと・真似することが大事。
自分と他人とはそもそも違うので、他人との比較で個性をとらえると間違える。
自分が何にうっとりするのかと言うことによって自分らしさの形が生まれてくる。
学校時代の友達は、そもそもの成立が不自然なものである。
クラスメイトとは、ただそこに集められているだけ。同じ趣味があるとか何か協力しあっている訳でもない。そんな中でいきなり「心を許す」という方がどうかしてる。
学生時代はとりあえずいろんな人と過ごす時間。その中で「世の中にはいろんな人間がいる」というワクチンを打たれる。
「世の中の人はみんないい人(だからみんなと友達にならなきゃ)」ではなく、「世の中にはいろんな人がいる(だから嫌なやつがいても気にしない)」という考えをみにつけることが良い。
誰かとずーっと一緒にいなくても、同じことを楽しみたい人がその場その場で集まって、貪欲に楽しみ、また三々五々、自分のいきたい方向へ解散していく。
楽しんだり助け合ったりするのは、必ずしも友達でなくてもいいんだ。
子どもが思春期に親を嫌いになるのは宇宙の法則。子は親から独立するために、まずは親を嫌いになるのだ。逆にヤングになっても親にベッタリな方が問題だ。
親の過保護から逃げ出すには「親は騙してもオーケー」と思え。親だって分かってて騙されるものだ。
- 感想投稿日 : 2013年1月17日
- 読了日 : 2013年1月17日
- 本棚登録日 : 2013年1月17日
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