ヒルベルという子がいた (偕成社文庫 2093)

  • 偕成社 (2005年6月1日発売)
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感想 : 14
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真の児童文学とは、「児童のための文学」ではなくて「児童でも読める文学」である、といったようなことを河合隼雄が言っていた。まさにこれは真の児童文学であろう。
一読後は子供は子供なりに考えるだろうし、大人もまた然り。
子供は外的には弱く小さな存在だけど、その内面には大人と同じかそれ以上の広大な宇宙が広がっている。宇宙の全てを理解するのができないように、子供の宇宙も理解はできないだろうけど、そういった宇宙が広がっていることはわかっておきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年3月26日
読了日 : 2013年3月26日
本棚登録日 : 2013年3月26日

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