複雑な生い立ちゆえ刹那的に生きる受と、そんな受を幼少期に見守っていた誠実な攻。
砂原さんはすでに確固たる地位を築いてる作家さんですが、普通の恋愛ものよりダークさのあるキャラクターの方が個人的に上手くて魅力的だと思っています。
これもその最たるもの。安易に両視点に逃げず、終始受視点なのも好感度高い。ブレずに攻に惹かれていく気持ちを読者に感じさせていくのが上手い。
暗くて繊細な話ですが、読後のハッピーエンドにはニッコリ。書き下ろしの攻視点も、本編の雰囲気を壊すことなくうっすら暗さがある中、受の攻への愛情を感じる良作でした。素敵なお話!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2020年5月16日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年2月5日
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