てのひらにひとつ (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2012年8月9日発売)
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本棚登録 : 131
感想 : 16
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36歳で定職を持ちながら医者をめざす攻と、塾のバイトで攻に英語を教えることになった大学生の受というひねった設定。攻の鷹揚でありながら優しげな雰囲気もいいし、受の恋愛慣れしていないところも可愛かった。二人が結ばれたのは良かったけど、最初の話は受の一人称で攻の心情が語られなかったため、ノンケ攻がわりと抵抗なくすんなりと受を好きになったように感じられた。
逆に、次の話では攻の一人称のため、肝心の受の葛藤があまり伝わってこなかった。遠恋の二人のすれ違いは、受視点の方が見たかったというジレンマ。でもこれは好みかな。
タイトルの意味が作中にでてきたところで鳥肌。二つの話を合わせてこの作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL
感想投稿日 : 2017年5月14日
読了日 : 2017年5月14日
本棚登録日 : 2017年5月13日

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