幼くして自閉症と診断され、16歳でくつひもが結べたらラッキーだといわれた子ども。しかし、その母親はあきらめずにその子どもを観察して熱意をもって育てた。その結果、その子がもつ数学、宇宙理論に関する高い能力が開花する・・・。この本は、その母親の手記。
読んでいて心打たれたのは、この母親がこの子だけではなく、人間全体に対して非常に暖かいまなざしをもっていること。下手すれば、子どものサクセスストーリーに終始してしまいそうな要素がたくさんあるんだけど、そういうところが鼻につかずに温かい気持ちになれたのは、それが大きいと思います。オビの情報によると、映画化されるらしいですが、この母親のまなざしをしっかりと軸に据えた映画にしてもらえたらいいなあと思うところです。【2019年3月16日読了】
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- 感想投稿日 : 2019年3月31日
- 読了日 : 2019年3月31日
- 本棚登録日 : 2019年3月31日
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