ここは墨田区向島、お江戸博士の謎解き日和 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年6月13日発売)
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本棚登録 : 38
感想 : 3
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万年貧乏の上、言い訳ばかり並べて(子供を免罪符にするな)家賃を支払わない桜介のことが、序盤はどうにも好きになれなくて苦労した。
いやもう言い訳が見苦しい。
誠意がない。
そりゃ祐里ちゃんに締め上げられても仕方ない。
いいぞ、もっとやれ。

ただ江戸時代を中心とした歴史知識に基づく謎解きは流石。
それに段々と彼の過去の経歴やら奥さんとのことが見えてくると見方が変わった。
過去に色々あったからこその今のキャラなのかなと。
まあそれでも苦手なタイプに変わりはないけれど。

その分、彼の息子の天使っぷりがもう癒し。
観察力も凄いので推理の助けになることも。
可愛いし、思いやりもあるし、助手としても有能。
本当に天使かな。

江戸時代の興味深いエピソードも登場し、謎解き・歴史ネタとしては本当に面白かった。
ただ個人的に結局最後まで桜介のことは苦手なままだったのは申し訳なかった。
過去のことだけでは相殺しきれなかった……本当に申し訳ない(生理的に苦手なタイプだった)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(作者名:あ行)
感想投稿日 : 2020年6月30日
読了日 : 2020年6月30日
本棚登録日 : 2020年6月30日

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