地銀と中小企業の運命 (文春新書 1400)

著者 :
  • 文藝春秋 (2023年3月17日発売)
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感想 : 16
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「捨てられる銀行」を書いた人の最新著作ということで迷わず購読。今度は金融機関の立場ではなく(地銀ではなく公庫だったけど)、中小企業の立場として。何だか不思議な感覚。
昔気質の名バンカーの事例に加えて、社会課題を自分事と捉えて本気で取り組んでいる人たちの事例を見て、同じような事例が加速するといいな、そうすると日本は一気に良い方向に傾くんじゃないかと心から思いました。
ファミリービジネスの持続可能性を高めるために日銀の支店長を辞めたなんて事例凄すぎて。。しかし日本政府は中小企業の事業承継問題を後回しにし過ぎだと前々から強く思っていたので、これが起爆剤にもっとなっていくと良いんだけど。
中小企業の立場では豊和銀行のVサポートや、北國ホールディングスの事例は、地元の銀行もこうだったら良いなと思わずにはいられない内容。「それぞれが本来やるべき仕事に集中するにはどうすれば良いのか」、色んな技術が進んだ昨今においては解決できることが多いはずで、自分も常にそういう視点は持っていきたい。銀行さん、いつまでメールを常用しないつもりですか……?と思わずにはいられない(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書、教養
感想投稿日 : 2023年7月8日
読了日 : 2023年7月8日
本棚登録日 : 2023年3月28日

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