金融排除とは何のこっちゃ?と思い読み始めたが、そういうことか、という感じ。金融機関側の人間から考えると、行ってしまえば当然の考えであって、それを排除という過激な言葉を使っている印象。される側からしたらそうなんだろうけどね。こちらからしたら、一度破産なり経営がずっとずっと下向きの会社をそんなすぐに信用できるか、というとそんなことはないという話で。でも完全に排除するかどうかは別の話で、歩み寄れるかどうか(それでも少しずつだと思う)は財務面以外の信用がある人のみだろうなと。
あくまで本書で行っていることは理想論であって現場に下りてくるには経営レベルでそういう判断をしてくれないと、現場レベルでは極めて困難だろう。その中でも、みちのく銀行の戦略ミーティング、京都の信用保証協会の共同支援スキーム、そして塩沢信組の取引先の人材育成スキームは素晴らしいと思った。こういう金融機関なら、これからの若い人も入りたいと思うだろうし、そもそもこういう取り組みは今後地域の発展のために必要不可欠だろうなと。
他、第二地銀の成り立ち等含め、色々と勉強になりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書、教養
- 感想投稿日 : 2019年3月21日
- 読了日 : 2019年3月21日
- 本棚登録日 : 2018年10月16日
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