恋は底ぢから (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1992年7月17日発売)
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感想 : 70
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「ガバラの豚」をお借りして何これ面白ーいてわくわくしちゃったので中島らもさんのエッセイ読んでみたかったんです。読了して何か残ったかと言われると「むっちゃ共感ーっ」みたいなのは別段無かったけど、どうしようもなく女好きで刹那的ならもさんの生態を覗けて愉快でした。

記憶に残った言葉:
「アクセサリーで身を飾るというのは、少しだけ自分を『失ってみせる』ということである(中略)それは、自分のことについてしゃべればしゃべるほど、言葉によって自分が虚構化されていく、あの喪失感によく似ている。また別の言い方をすれば、土人はありとあらゆる物を身につけて本来の自分を空無にしていくことで、ある種の聖性に近づこうとするのだ」
「恋は詩で日常は散文」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2012年4月10日
読了日 : 2012年4月10日
本棚登録日 : 2012年4月8日

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