エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

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  • 技術評論社 (2013年11月12日発売)
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本棚登録 : 222
感想 : 21
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スティーヴン・J・グールドのワンダフル・ライフでバージェス頁岩で発見されたカンブリア紀の種の大爆発の話を読んでから、既に20年以上経ってしまった。TVで何度も取り上げられて、すっかり馴染みとなったアロマロカリスをはじめとするカンブリア紀、及びその前のエディアカラ紀の生物をフルカラーの化石写真と図版で紹介している。このクオリティーでこの値段(2680円+Tax)で大丈夫?と心配してしまう出来。カンブリア紀の化石がバージェス頁岩以外(特に中国)からも多数発見されていること、ワンダフルライフ当時は現在種と関係がないと思われていた種が実は現在につながっていること、等、この20年の知見が盛り込まれていて、それでもワンダフルライフへの敬意は失わない良書。
シリーズの第一巻ということで、次巻以降(刊行済み)も期待できる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サイエンス
感想投稿日 : 2016年10月4日
読了日 : 2016年10月4日
本棚登録日 : 2016年10月4日

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