深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。ところが、秀吉の怒りを買った利休は、非業の死を遂げる。花をも捨てかけた専好だったが花の力で立ち直った。しかしその後も、専好のまわりの罪なき人たちの命が失われていく。怒りに震える専好に、秀吉への復讐のまたとない機会が訪れる…。池坊専好と千利休感動の歴史ドラマ(「BOOK」データベースより)
利休は小説にもドラマにもなっていたけれど、池坊専好について書かれたものはあまり無かったように思います。
やはり死に方が切腹という、利休のインパクトの影に隠れてしまうのでしょうか。
でもこの作品を読むと、同じ時代を生きた専好も、彼なりに闘ってきたのだなぁと、その生きざまに感服することになると思います。
できる限りのものをそぎ落とし、そのものの中に潜む美を現す。
花を立てる事で秀吉の傲慢さを戒めた大いくさ。
花の人として生きた専好の姿に、胸打たれる物語でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あ行
- 感想投稿日 : 2012年3月11日
- 読了日 : 2012年3月11日
- 本棚登録日 : 2012年3月11日
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