ヘイトスピーチについて、その意味と諸外国での対応、それとヘイトスピーチに対する我が国の対応の遅れについて理解した。したものの、本書に記載してあるとおりの法規制が必要であるという考えはどうも理解できない。本書でも言及されているが、権力による言論封殺につながるおそれがあるし、そもそも我が国では人種差別の前に部落差別があったが、これについても憲法の基本的人権の尊重が謳われているのみであり、法規制がなされていない。そもそも人権後進国だから法規制によって人権の拡大を図るという観点も必要とは考えるが、何故そもそも法規制がなされていないのかという観点でも論じる必要があるのではないだろうか。本来、本書に記載されているような差別はあってはならないと考えるが、どうも法規制はしっくりこない。などと書いていたら、昨日のニュースで国連規約人権委員会が日本政府にヘイトスピーチ禁止勧告を求めているというのがあった。国際的にはきっちり法制度貸すべきということなのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年7月26日
- 読了日 : 2014年7月26日
- 本棚登録日 : 2014年7月26日
みんなの感想をみる