ベルリン1919 赤い水兵(上) (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2020年2月16日発売)
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本棚登録 : 289
感想 : 17
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 ドイツの児童文学なのですが、65を過ぎたジジーが、昔を思い出して興奮しています。
 第1次大戦に敗北したドイツ帝国、労働者の尊重される社会を目指したローザ・ルクセンブルグやカール・リープクネヒトが虐殺される1919年のベルリンの町で「まっすぐ」な中学生が生きています。すでに歴史を知っているジジーの目から見れば、すべてに悲劇的な結末が待っているのですが、生き生きと活躍する少年を描くことで、現代の子供たちに、もう一度「歴史」に目を向ける契機をつくりだしているクラウス・コルドンに拍手です。
 近代社会に限らず、ご都合主義の蔓延する日本の子どもたちに比べて、ドイツの子どもたちは幸せだと思いました。
 ブログにもあれこれ思い出を書きました。覗いてみてください。
 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202107120000/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・童話・子どもたちへ
感想投稿日 : 2022年3月14日
読了日 : 2021年7月10日
本棚登録日 : 2021年7月10日

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