ドイツの児童文学なのですが、65を過ぎたジジーが、昔を思い出して興奮しています。
第1次大戦に敗北したドイツ帝国、労働者の尊重される社会を目指したローザ・ルクセンブルグやカール・リープクネヒトが虐殺される1919年のベルリンの町で「まっすぐ」な中学生が生きています。すでに歴史を知っているジジーの目から見れば、すべてに悲劇的な結末が待っているのですが、生き生きと活躍する少年を描くことで、現代の子供たちに、もう一度「歴史」に目を向ける契機をつくりだしているクラウス・コルドンに拍手です。
近代社会に限らず、ご都合主義の蔓延する日本の子どもたちに比べて、ドイツの子どもたちは幸せだと思いました。
ブログにもあれこれ思い出を書きました。覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202107120000/
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本・童話・子どもたちへ
- 感想投稿日 : 2022年3月14日
- 読了日 : 2021年7月10日
- 本棚登録日 : 2021年7月10日
みんなの感想をみる