「ことば」は、まず、文字ではなくて、音なのですね。記憶の場所に立つ、その場所で、今、聞こえてくる「ことば」の響きを聴く。その響きが想起するのは記憶の中の音であり、その音を聞いている少年だった自分自身だという体験を文字を使いながら書くことでどこかにたどり着きたい。
英語を母語にしながら、中国語を聞いて育ち、やがて、日本語で書いてきた作家が、自らの意識の奥にたどり着こうとしているかに見える、実に、個人的な営為が50年にわたる、二つの大陸と二つの島の歴史と社会を浮き上がらせてくる大きさに脱帽でした。
ブログにも、あれこれ、読んでいただけると嬉しい(笑)。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202302080000/
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・日本・小説
- 感想投稿日 : 2023年2月14日
- 読了日 : 2022年10月25日
- 本棚登録日 : 2022年9月26日
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