趣味は読書。

著者 :
  • 平凡社 (2003年1月1日発売)
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本棚登録 : 280
感想 : 59

 痛快な書評集。米原万里さんの書評集『打ちのめされるようなすごい本』で紹介されていたので読んでみました。本書の内容をひとことで表すなら、「邪悪な読書」のお手本。

 ジャンルも人物もさまざま、多くの人に支持されているであろうベストセラーをばさばさと切り捨ててゆきます。

 といっても、ただの悪口ではないという点が、密林にありがちなこきおろしレビューとはまったく違うのですね。面白いところは面白いと言い、つまらないところは切り捨てる。さらには「なぜ売れたのか」とか、「どんな人が読者なのか」といったことにまで踏み込んで考えています。これは売り手目線ですね。

 どうせ悪口を書くなら、意図が伝わるように、かつ面白く書かなくちゃ。その意味で、まさしく「邪悪な読書」のお手本の一つだなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月7日
読了日 : 2016年5月7日
本棚登録日 : 2016年5月7日

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